日本の場合は4月になると学校は学年が変わり、
幼稚園や小学校と一部は中学校でも担任の先生が
クラスの児童の家に訪問する家庭訪問が定番だ。
こうなると親は家の掃除に追われることになる。
その他児童相談所の人も何かしら問題がある家庭に
家庭訪問をしなければならないのだが、
家庭訪問の時に汚い家だと訪問する側の本音はどうなのだろうか。
家庭訪問、汚い家なら?
学校の先生が児童の家に訪問する時、
だいたいが片付けられているか
掃除した形跡がある家が多い。
しかし昨今では学校の家庭訪問の場合は、
プライバシーの侵害などと苦情があることから
家の中まで入らない先生が大多数だ。
昔は子供が普段使っている勉強机を見たり
子供部屋を見る先生は結構いた。
自分も何年生の時かまでは記憶がないが、
担任に机を見られた記憶がある。
前日に必死に片づけた記憶もある。
部屋の中まで入ってこないとわかっている場合は
掃除は特にしないだろう。
お茶やお菓子などの準備も
今では学校の方から用意しないように
事前に連絡がある場合が多い。
もしくは汚くても気にしない親もいる。
先生が汚い家に行くのは正直気が進まない。
今の時代、玄関先でちょこっと話すくらいが
ちょうど良いと感じている先生も
少なくないかもしれない。
児童相談所の家庭訪問、部屋はどうする?
児童相談所の家庭訪問の場合は、
学校の先生とは違った目的での家庭訪問の場合が多い。
児童相談所は行政の職員や保健師が担当するが、
子供の泣き声が異常だったり逆に物音もなく静かすぎるなどといった
周りからの通報で家庭訪問することになることが基本だ。
児童相談所の家庭訪問の目的は、
虐待やネグレクト、家族の孤独死などの事件が
起こる前に防ぐことを第一としている。
児童相談所から家庭訪問する際は
事前に連絡が行く場合と突然やってくる時と
ケースバイケースだ。
ただし強制的に部屋の中に入るというよりは
玄関先で通報内容に値する人の健康状態の確認を
目で見てするくらいだろう。
特に何を準備する必要もなく、
児童相談所の職員が部屋に入る時は
相当状況が悪くなっていると考えた方がいい。
家庭訪問と先生の本音
学校の先生が家庭訪問への本音は
汚い家には行きたくない、ではない。
自分の友人には結構学校の先生を
職業に働く人が多いのだが、
家庭訪問についても話をしたことがある。
そこでそろって出た話は、
汚い家なんて全然かまわない、
生活感があって不思議ではない、
さすがにゴミ袋がいくつも転がっていては
「えっ」と思うかもしれないが
その状況を見せてくれているだけそれは問題ないと口をそろえる。
どんなに汚くても驚くことはない。
問題なのは、かたくなに家に入れてもらえないケースだ。
玄関先にさえ入れない家がある時は、
その児童の虐待や家族以外の大人の出入りがある、
見せられない何かがあるなどの恐怖感に包まれる。
担任としてそんな場合はどうしたらいいのか、
無理やり家に入るわけにもいかない時代で
どうしたらいいのかとても困る。
正直家庭訪問はやりたくないのが本音で、
家の中に入らない昨今の家庭訪問は
本当に必要なのかとはとても感じる。
しかし児童相談所までのことは学校の先生はできないが、
やはり家庭訪問をすることによって
何かが起こる前に防ぐといった意味はあるのかもしれない。
そうなるとやはり家庭訪問は
家の中に入らなくとも必要なのかとも感じる。
まとめ
家庭訪問となると
幼稚園や小学生、中学生の親にとれば
前日には大掃除が行われる家も少なくないだろう。
やはり心理的に汚い家と思われたくないので
誰かが家に来るとなると
少しはきれいにしようとすることはごく普通のことだ。
しかし家庭訪問する側も
この家は行きたい、この家は行きたくないと
選ぶこともできないので不憫なものだ。
昨今の個人情報保護の観点から
人のプライバシーにズカズカ入り込むことは
難しい時代になった。
そうなっても家庭訪問がなくならないのは、
やはり悲しい事件を未然に防ぐ
という目的があると考えられる。
実際に家庭訪問をする先生たちは大変ではあるが、
児童相談所の職員が来るよりかは
学校の先生の方が親も構えることなく接してくれる場合も多く
児童相談所の家庭訪問より有効かもしれないと自分は考える。