結論から先に言うと、
じつは佐川急便には他社にはある
転居先に荷物を転送するようなサービスがない。
したがって、転居届も必要ない。
楽という解釈もあるが、
このままでは困ったことになるので、
以下に対策を書く。
佐川急便に転居届を出す?転送してもらう場合の料金とサービス
その昔、自分がまだ会社員だった頃のこと。
引っ越しを伴う部署異動があった。
急な話だったのでバタバタと引っ越してしまい、
いろいろな“モノ”が旧住所に届いていることに気がついたのは、
しばらくたってからのことであった。
最初に気づいたのは不在通知。
引っ越し先での収納用にAmazonでラックを買ったのだが、
それが旧住所宛になっていたのだ。
いつもの習慣のまま、
「今すぐ買う」ボタンを押してしまった自分の責任だ・・・
まずは入口を断つべく、
Amazonをはじめ “モノ”を送ってくる
各種サービスの会員情報を新住所に更新していった。
3つほど更新ボタンを押したところで、
ふと気づいた。
入口をふさぐよりも、
出口である配送業者をふさいだほうが早い
のではないか?
なぜなら、入口よりも出口のほうが
圧倒的に少ないからだ。
それに、自分が住所を登録しているサービスの顔ぶれなんて、
多すぎて実のところよくわからない。
すべてのサービスを
きれいに最新化するなんてまず無理ゲーだし、
そもそもそんな必要すらないといえる。
今後一切使わないサービスもたくさんあるからだ。
自分で言うのもなんだが、
じつに、素晴らしいアイデアだ。
知る限り、我が家に荷物を届ける業者は
4社くらいしか記憶にない。
・ヤマト運輸
・日本郵便
・佐川急便
・ヨドバシカメラ ※ここはサービス会社でもある
これくらいだ。
さっそくGoogle先生に聞いてみたところ、
予想通り各社さん「転送サービス」を用意していらっしゃる。
(ヨドバシさんはサービス会社なので、転送ではなく会員情報更新だが)
しかも無料である。そりゃそうだ。
自分が困っているということは、
少なくとも日本人口の30%は
困っているはずだからだ。(←数字に根拠はない…)
自分の天才っぷりにほくそ笑みながら、
各社の転送サービスに申し込んでいったのだが、
おや・・・???
佐川急便だけ「転送サービス」が見当たらない。
そして、Google検索結果に踊る「佐川 転送 できない」の文字・・・
そうなのである。
佐川急便だけは、
転居等にともなう転送サービスの
申込みを受け付けていないのだ。
つまり、そんなサービスはないということ。
佐川急便の転居した先に転送してもらうサービスは、申し込みが必要?
というわけで、佐川急便だけは
転送サービスをあきらめざるをえなかった。
メールで不在通知が届くたびに、
つどつど受け取り場所変更の申し込みをするほかない。
もともと他社にくらべて時間にルーズだったり、
そもそも配送が遅かったりと、
サービスレベルが低いことで有名な佐川急便である。
ここにおいても、
やはり安かろう悪かろうの
佐川急便の本質が露呈した形だ。
ところで、引っ越しと言っても、
いろんなパターンがある。
もともと実家暮らしで、
転勤にともない単身赴任するようなケースでは、
荷物の心配は不要だ。
実家の家族が確実に荷物を転送してくれる。
あとは引越し先の役所に転入届けを出せば終わりだ。
何の苦もなく新生活に突入できる。
まとめ
以上、引っ越しの際に生じる
荷物の転送問題について記してみた。
そして、あらためて佐川急便の
サービスレベルの低さを思い知ることになった。
思うに、どんなに時代がハイテク化しようとも、
「流通」だけはハイテク化しない。
各社さんの努力によって、
配送リードタイムはどんどん短くなり、
引っ越し先に自動転送までしてくれるようになった。
けれども、“物を動かす”という
この概念自体がそもそもローテクだから、
佐川急便のように低いサービスレベルであっても、
ただ“物を動かす”だけで
企業として存続していけるのである。