折り男のための協奏曲の考察…大藪の死因は?ネタバレとあらすじ

日常

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皆さんは

首折り男のための協奏曲

と聞いてどんなことを思い浮かべるだろうか。

 

文字をそのまま読み取ったら

とても不気味なイメージを持つかもしれない。

 

しかしこの

首折り男のための協奏曲

2016年11月28日に文庫版が発売された、

伊坂幸太郎の短編集である。

 

今回は伊坂孝太郎初心者からの視点から

首折り男のための協奏曲の考察と

大藪の死因など、少しネタバレを含みつつ、

紹介していく。

 

 

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首折り男のための協奏曲の考察…ネタバレとあらすじ

 

この作品は、七つの短編集が

一つ一つの別々の話に展開していく

オムニバス作品のようだった。

 

伊坂の代表的な短編の中で、人気作だ。

 

ここでは、この伊坂幸太郎の短編集

『首折り男のための協奏曲』の考察とネタバレ、

あらすじなど自分がどう思ったかを紹介したい。

 

 

この短編集(全7集)は、

 

1.首折り男の周辺

2.濡れ衣の話

3.僕の船

4.人間らしく

5.月曜日から逃げろ

6.相談役の話

7.合コンの話

 

の7編から構成されている。

 

今回は七つ紹介したい所だが、

その7編から一つ(人間らしく)

のあらすじを紹介していく。

 

 

『人間らしく』と言うタイトルで

殺し屋の黒沢(著者の作品ではお馴染みの人物)と

窪田という作家クワガタを助けた話。

 

窪田はクワガタの収集家である。

 

3匹のクワガタのオスを飼育ケースに入れたところ、

平和が維持されず、2匹で攻めて

残りの1匹をひっくり返してしまった。

 

実はクワガタは転倒には弱く、

人間で言う所で頭を打つと言うことだろう。

 

そのまま放置すると死に至ることもある。

 

 

窪田は執筆の手を休めて

たまたま飼育ケースを見に来ていた時だったので、

慌てて転倒したクワガタを起こした。

 

転倒したクワガタにとって窪田は

神様だと錯覚するだろう。

 

神様というものは、たまたま見ていたときには

困っている人(クワガタ)を

助けたり、悪い奴らに罰を与えることができると言うことを指す。

 

つまり神様はいるにはいるのだが、

見ていないときには

何もしてくれないもの。

 

そういう時には、

困っている人は神様を信じないし

自己中心的な事を嘆く人もいる。

 

こういう独特であるが

思わず頷いてしまう斬新な発想が

伊坂ワールドには多々ある。

 

大体この七つの短編集は悲しい話が多いのが、

決して難しい話ではないので

興味があったら見て欲しい。

 

 

首折り男のための協奏曲、大藪の死因

 

さて、首折り男のための協奏曲の第1話、

首折り男の周辺で大藪の死因はなんだったのか。

 

第一話から伊坂ワールド全開の作品の一つ

首折り男について深掘り考察していく。

 

 

・首折り男の周辺

 

ある日、若林絵美(主人公)が、

首を折られて殺されるという残虐な

「首折り事件」のニュースを見ていた。

 

絵美はこの犯人の特徴が

隣に住んでいる人にそっくりで、

絵美の夫は気にするなと言ったが、

反対に絵美はこの事件に関心を持ち始めるのであった。

 

絵美は首折りの犯人が

近所に住んでいた「小笠原 稔」だと思っていた。

 

ところが実際の首折り男(犯人)は「大藪」という男だった。

 

大藪と小笠原はとても似た性格の持ち主だった。

 

また、幽霊を信じるか信じないで

同級生からのいじめにあっていた中学生に、

大藪は一週間後のいじめられる日に

見守ってあげることを約束した。

 

首折り男は被害者だと思っていたが

実は、首折り事件を起こした犯人の事だった。

 

 

首折り男のための協奏曲の考察…大藪の死因は?ネタバレとあらすじ まとめ

 

結論から言うと

大藪の死の原因などはそれぞれの推察があると思うが、

すべての話が線と線で必ず結ばれるので、

面白い短編集であることは間違いなしだ。

 

自分も、この首折り男の協奏曲がきっかけで

興味が出来たので、

他の伊坂作品もじっくり読んでみたいと思う。

 

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