奥三河の花祭りが怖い?その理由と伝統を紹介!

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奥三河地方で700年以上も続く

伝統行事である奥三河の花祭り

1976年に国の重要無形民俗文化財に指定された祭りだ。

 

この奥三河の花祭りが怖いとのうわさがあるが、

何が怖いのだろうか。

この奥三河の花祭りについて詳しく紹介しよう。

 

 

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奥三河の花祭り、なぜ怖い?

 

 

奥三河の花祭りとは、

奥三河の15の集落で行われる祭り

鎌倉時代末期から室町時代に伝えられたといわれている。

 

愛知県東栄町、豊根村、設楽町で行われるこの花祭りは

「テーホヘテホヘ」のかけ声が特徴で、

夜中の2時や3時でも子供から大人が

40種類以上の踊りを舞って盛り上がる祭りだ。

 

毎年全国各地から見に来る客でもにぎわう。

鬼が主役であることから

奥三河の花祭りは怖いといわれる理由だろう。

 

鬼はいろいろな話に登場するが、

たいがい悪者で人から恐れられる存在だ。

 

しかしこの奥三河の花祭りの鬼は

神様と同等として扱われる

 

山見鬼榊鬼などのたくさんの鬼が出てくるので

怖いイメージがあるのかもしれない。

 

鬼はだいたいが赤鬼で、

大きな面をつけた鬼が登場する。

 

まさかりを振り回しながら

周りを気にせず登場するので、

見ている人はカメラなど吹き飛ばされないよう注意してほしい。

 

鬼は子鬼を後ろに引き連れていることもあるが

その子鬼にまさかりが当たりそうなくらい

気にせず振り回すようだ。

 

まさかりがいつ飛んできてもおかしくないので

そこはある意味怖いともいえる。

 

花祭りの公式HPには花祭りの楽しみ方として、

子供の成長を喜び合って若者のエネルギッシュな踊り

圧倒的でその踊りに一緒にどっぷり浸かろうと紹介されている。

 

祭りの終わりの方では

釜の中の湯を振りかける湯ばやしが行われ、

この湯を浴びることで

1年健康に過ごせると言い伝えられている。

 

鬼と一緒に舞うことによって

新しい自分への生まれ変わりを

体感する再生の祭りなのだ。

 

 

奥三河の花祭りはいつ開催?

 

 

奥三河の花祭りは、

毎年11月から翌年3月

冬の寒い時期に開催される。

 

なぜ寒い冬の間に開催するのかは、

冬に弱くなった太陽と大地の生命力を

花祭りをすることで呼びさますとの意味で冬に開催する。

 

奥三河の花祭りはそもそも見るための祭りではない。

だれかに見せるための祭りでもなく

自分たちのためにする祭りだ。

 

例年観光客で混雑することもあるこの花祭りだが、

舞台がないことが見せ物ではないことを物語っている。

 

奥三河の花祭りは全員が祭りに参加をして

神々と一緒に踊ることで新しい命、

生命力が授けられるとされている参加型の祭りだ。

 

花祭りの花は、四季折々に咲く花のように

新しい命の再生との意味で

花祭りと呼ばれているといわれている。

 

しかし昨今では

この花祭りを受け継ぐ若者が村を出ていく

過疎化が深刻化している地域もある。

 

伝統ある行事はぜひ続けていきたいものである。

 

 

まとめ

 

 

奥三河の花祭りが怖いといわれているのは、

鬼がたくさん現れることから

そういわれている可能性が高い。

 

しかしこの花祭りの鬼は怖い悪い鬼ではなく、

神様と同じで1番メインの登場人物といってもいい。

鬼がいないとこの花祭りは成立しない。

 

小さい子供たちが踊る姿はかわいらしく癒され、

鬼が登場してからも迫力があり

全国各地から観光客でにぎわう理由がわかる。

 

見るよりも参加する祭りのため、

参加型が好きな人はぜひ1度参加してみてほしい。

 

ちなみに祭りの終盤でかけられる湯ばやしの湯

湯ならある意味寒い冬なので恵みにも思えるだろう。

 

しかし当然気温が低い中に置かれている釜。

その釜の湯をかけられる時には

ほぼ水の状態で冷たい。

 

夜通し行われるので1月2月は

特に冷え込みが激しく寒さに凍えるだろう。

 

寒さの上に湯という名の水を

かけられることを覚えておき、

防寒は完璧にしていくことをおすすめする。

 

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