天下の奇祭である
男性がこぞって裸になる祭りが日本にはある。
そのひとつである「西大寺会陽」。
日本三大奇祭のひとつとして有名な祭りで
奈良時代から始まったといわれている祭りだ。
この西大寺会陽で死亡者が出たというが本当なのだろうか。
はだか祭りは日本のみならず世界のイベントも紹介しよう。
西大寺会陽で死亡！西大寺はだかまつりという危険なイベント
西大寺会陽とは、岡山県で行われる
「はだかまつり」のことだ。
国の重要無形民俗文化財にも認定されていて
日本三大奇祭のひとつとして有名だ。
激しい祭りとしても有名で過去には
1987年と2017年に2回、死亡事故が起きている。
会陽の内容は、
約1万人もの白いふんどし一丁の男性たちが
西大寺観音院の本堂御福窓から投げ落とされる
2本の木を取ろうと争奪戦を繰り広げるというもの。
その男性たちの姿は圧巻の何者でもない。
この奪い合う木は宝木（しんぎ）と呼ばれ、
その宝木を手に入れた者は福男と呼ばれて
福を手に入れることができるといわれているのだ。
会陽当日は小学生の宝木の代わりとなるものの
争奪戦から始まる。
そして次に宝木を手に入れるための
男性たちの士気を高めるためと安全を祈願するため
女性が太鼓を叩くパフォーマンスがある。
30分の打ち上げ花火もある。
それからメインの宝木をめぐっての争奪戦が始まる。
木を奪い合うので当然危険がともなう。
参加する際は、けがなどの事故リスクは
承知しておかなければならない。
会陽側は損害賠償請求など一切受け入れず、
一切責任を取らないとしているので
何が起こっても自己責任だ。
会陽は参加するだけでなく見ることもできる。
安全に見るために座席指定席5,000円、
立見席東側1,000円と西側500円、
参拝券1,000円といずれも有料になる。
裸で祭り…海外なら？
日本全国にある裸祭りの中でも
比較的規模が大きく有名な西大寺会陽。
実は海外でも注目されている裸祭りなのだ。
西大寺会陽奉賛会がある岡山商工会議所西大寺支所は
【実数を調査しているわけではないのですが、
近年外国人の参加者が増加していることは
間違いありません。
岡山県内でALT（英語授業のティーチングアシスタント）
として来日している方々が団体で参加している
例などもありますが、海外からくる人も多くいます。】
と取材に答えている。
西大寺会陽は外国人にとって、
祝福された木を奪い合うフェスティバル
になっているようだ。
海外でも裸祭りは各国で存在する。
海外では男性だけでなく女性も裸になる。
代表的な裸祭りといえば「世界裸自転車ライド」だろう。
オイルに頼らず裸自転車で行こう！がコンセプトで、
オイルに依存せず現代生活を見直そうという
至ってまじめなフェスティバルだ。
さすがにすっぽんぽんは恥ずかしい、
水着やマフラーで胸を隠すことや
パンツ一丁などのものは許されている。
2004年から世界で始まったこの裸自転車ライドは
イギリスやカナダ、アメリカの主要都市で行われている。
日本では公共の場で裸がだめなので実現していないが、
参加者の中には自国で裸自転車ライドが行われていない
国の人が多いといわれている。
意図はわからなくはないが、
自分はすっぽんぽんで参加する勇気がないので
参加できる人はすごいと思う。
まとめ
岡山県で今も行われる西大寺会陽のはだかまつりでは
過去に2回死亡事故が起きていた。
1987年の死亡事故は
祭り中に倒れた男性が心不全で死亡。
2017年の死亡事故は
押し合いの中で倒れて下敷きになった男性が
意識不明となりその後全身圧迫で死亡している。
内容が内容なだけに
毎年けが人は何人も出ているだろう。
海外でも注目されているこの祭りは、
危険でかつ2月の1番寒い時に行われるにも関わらず
参加者が殺到するようだ。
見る側も巻き込まれないように
自己防衛しなければならない。
日本三大奇祭として西大寺会陽があげられているが、
その他の日本三大奇祭は日本の祭り歳時記という本には、
秋田県のなまはげ、山梨県の吉田の火祭りだと載っている。
日本三大奇祭とは国が認めているわけではなく、
その土地その土地で勝手にうちの祭りは
日本三大奇祭のうちのひとつだと
名乗っているだけともいわれている。
ネットで調べると日本三大奇祭が20個以上出てくる。
三大とは3つではないのかと思うのだが・・・
しかしこの西大寺会陽が
世界的にも有名な奇祭のひとつなのは確かなのだろう。
